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アンチエイジング食事・運動・睡眠

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食事について

食べ過ぎずバランスのとれた食事が基本ですが「瞳美容」の観点からは特に以下のような栄養素をお薦めしています。

【瞳美容と栄養】

・ルテイン・ゼアキサンチン
・ビタミンC
・ビタミンD
・ミネラル(亜鉛など)
・オメガ3系脂肪酸
・ラクトフェリン
・アスタキサンチン
・レスベラトロール(プテロスチルベン)

食事は、「腹八分目」とは昔から言われています。
カロリー制限とは、カロリーを約30%制限する食事法です。私達な細胞の中には、老化に関わる全ての遺伝子をコントロールする、長寿遺伝子サーチュインが存在します。これがこの長寿遺伝子のスイッチをONにするといわれています。

《レスベラトロール(プテロスチルベン)》

・レスベラトロールは、長寿遺伝子サーチュインを活性化する働きがあるといわれています。眼の血管老化を予防し炎症を防ぐといわれていて、光による網膜ダメージを防ぐことが分かっています。

*プテロスチルベンは、化学構造や機能はレスベラトロールに似ていますが、より体内に長くとどまり、少量でも効果が持続すると言われています。

・眼科領域においても、アメリカ国立眼科研究所から2回の無作為大規模臨床試験( Age-Related Eye Disease Study)の結果が発表され、カルテノイドの一種であるルテインに、加齢黄斑変性の発症や進行を予防する効果があることが実証されました。

《ルテイン》

・ルテインは、網膜の中心の黄斑部に存在し、強い抗酸化作用を持つことで、老化の要因といわれている「酸化ストレス」と「慢性炎症」を抑制するといわれています。また、ブルーライトから眼を守る働きもしています。
白内障予防に良いことも示唆されています
肌への効果としては、紫外線などで生じる酸化ストレスから皮膚を守ってくれたり、炎症を抑えてくれるともいわれています。

《アスタキサンチン》

・アスタキサンチンは、エビ・カニなどの甲殻類、サケ・イクラなどに含まれる赤い色素です。
抗酸化作用、抗炎症作用があり、毛様体筋にも働いてピント調節機能をサポートして眼の疲労を軽減し、老眼で眼が疲れやすい方にも効果が期待できるといわれています。
お肌に対しての抗炎症作用も報告されています。

《オメガ3系脂肪酸》

・オメガ3系脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸の一つで、多くの疫学調査や医学研究が報告されており、高脂血症、抗動脈効果薬として臨床的にも使用されています。眼科領域でもアレルギー性結膜炎やドライアイの原因でもあるマイボーム腺機能不全にも良いといわれています。
青魚に多く含まれていますが、なかなか青魚を毎日摂ることが難しい場合には、サプリメントやアマニ油なども上手に取り入れると良いと思います。

《ビタミンD》

・ビタミンDは、骨の健康維持や免疫機能を調整する働きがあるといわれています。
加齢により眼窩を形成している骨も委縮してたるみやクマの原因になることもあるようです。
眼科領域でもビタミンDを摂っている人は、ドライアイの原因にもなるマイボーム腺機能不全になりにくいという研究報告があります。

運動について

近年、厚生労働省は健康寿命延伸に向けた施策の柱の一つとして「フレイル対策」を挙げています。
運動の基本は、筋トレ、有酸素運動、ストレッチですが、元加圧トレーニングインストラクターとして筋肉の衰え(サルコペニア)を予防することは大切であると考えています。
運動は眼の健康にも良いという以下のような報告もあります。

・運動をしている人の方がドライアイになりにくい。
・メタボリックシンドロームの人では涙液分泌量が減少している。
・腹式呼吸をしたら、涙液量が増加した。
・加齢黄斑変性は、運動する人の方が発症率が少ない。
・運動をすることで白内障のリスクが低下した。
などです

睡眠について

スマホやパソコンなどから発せられるブルーライト。ブルーライトが眼に入ると、網膜の内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)が刺激されます。ipRGCが夜ブルーライトを感知すると昼と勘違いして寝つきが悪くなるといわれています。日本眼科医会でも就眠1時間前は、スマホなどは見ないことを推奨しています。